日独伊三国同盟 アメリカを仮想敵国とする軍事同盟 1940年
1940（昭和15）年9月27日に締結された軍事同盟。
日本・ドイツ・イタリア三国は、ヨーロッパとアジアの「新秩序」における指導的地位を相互に認める同盟を結んだ。
これはアメリカを仮想敵国とする軍事同盟で、アメリカの強い反発を招いた。
日本は、泥沼化する日中戦争で、アメリカやイギリスとの関係が悪化し、国際的に孤立を深めていた。
当時の中国は、列強各国がモザイクのように支配地を決め、ほぼ植民地化されていた。
たとえば、香港がイギリスの租借地、マカオはポルトガルの植民地、上海はフランス・日本などの租界地、満州は日本の権益地など。
その中国で蒋介石が日本排斥運動を展開し、それを支援したのがアメリカとイギリスだった。
これに対抗するため、第2次近衛文麿内閣は、当時イギリスと敵対関係にあったドイツと同盟を結び、既にドイツと同盟関係にあったイタリアを加え、三国同盟に至った。