東京大空襲 1945年
1945（昭和20）年3月10日未明、300機以上の米軍爆撃機B29による大規模な無差別爆撃が行われ、東京は一夜で焦土と化した。
深夜0時過ぎから始まった2時間あまりの空襲で、死者およそ10万人、負傷者4万人、被災者100万人という未曽有の大被害をもたらした。
この空襲は、夜間に住宅密集地を目標にして、約1700トンの焼夷弾を投下し、町を根こそぎ焼き尽くすというものだった。
1944（昭和19）年7月、サイパン島を占領したアメリカ軍は、日本本土を爆撃範囲とするB29の基地を建設した。
同年11月から終戦に至るまで、この基地を飛び立ち日本本土を襲ったB29爆撃機は、延べ1万7千機に上る。東京をはじめ、およそ60の都市が焼け野原となった。
【補説】
焼夷弾：通常の爆弾が爆破の衝撃や金属片によって標的を破壊するのに対して、焼夷弾は着弾すると内部に詰めた燃焼材を放出し、対象を火災に追い込む。