連合国軍最高司令官マッカーサー着任 1945年
日本の無条件降伏を受けて、1945(昭和20)年8月30日、連合国軍最高司令官マッカーサーが神奈川県厚木飛行場に降り立った。
その後マッカーサーは、東京に総司令部(GHQ)を設置し、対日占領政策をすすめていった。日本にとって外国軍に占領されたのは初めての体験だった。
同じ敗戦国ドイツが米・英・仏・ソ連の4か国によって分割占領され、直接軍政によって統治されたのに対し、日本はアメリカによる単独占領で、GHQの指令・勧告にもとづいて日本政府が政治を行う、間接統治の方法がとられた。
日本では大規模な反政府運動もなく、政府が国内統治能力を維持したまま敗戦を迎えたことが、間接統治を可能にした。
GHQによる指令・勧告
・日本軍の速やかな武装解除
・治安維持法の廃止
・特別高等警察(特高の廃止)
・共産党員はじめ政治犯の即時釈放(人権指令)
・天皇に関する自由な議論の奨励
・憲法の自由主義化
・婦人参政権の付与
・労働組合の結成奨励
・教育制度の自由主義的改革
・秘密警察などの廃止
・経済機構の民主化
・政府による神社・神道への支援の禁止(神道指令)
・神道の解体(国家と神道の分離)
・財閥解体