ワシントン会議(九カ国条約)1922年
1922年2月に調印された。
九か国条約では、米・英・日・仏・伊の五大国に中国、ベルギー、オランダ、ポルトガルを加えた。
この条約は、中国に関する条約であり、従来からのアメリカの中国政策の柱であった「領土保全・門戸開放・機会均等」の主張が、この条約で成文化され、国際的に承認された。日本の中国進出を抑制するとともに中国権益の保護を図ったものである。これにより日本の中国における特殊権益を認めた石井‐ランシング協定は廃棄された。
またこの会議の場で、英米側の仲介で日中間に交渉が持たれ、山東半島の旧ドイツ権益を中国へ返還する条約も結ばれた。