江戸幕府・武士の種類

2023年4月30日

大名(1万石以上)300~350人、藩を形成

親藩:徳川一門

 譜代:関ケ原以前からの家臣

 外様:関ケ原以後の家臣

直参(1万石未満)直属の家臣団

旗本:将軍に謁見可能(約5000人)

御家人:将軍に謁見不可(約1.7万人)

親藩は徳川家康以降、徳川の子弟で大名となった藩をさす。その中で尾張・紀伊・水戸の3家を御三家、田安・一橋・清水の3家を御三卿と称した。親藩は徳川氏の一門大名として、幕府権力の強化、維持に重要な役割を果たし、とくに御三家・御三卿は将軍家の血統保持の役目をもった。

譜代大名は、代々徳川家に仕えてきた家臣団の中から大名に取り立てられた者で、徳川家を支える強力な基盤となった。5万石以下の小大名が多いが、譜代大名は戦略上重要な地に配置され、老中・若年寄、寺社奉行、京都所司代などの要職を占め、幕政を執行する重要な立場にあった。

外様大名は、元は豊臣政権下で家康と同格の大名だったものが、関ケ原以後徳川氏に臣従した者をいう。加賀・前田氏(102万石)、薩摩・島津氏(72万石)、仙台・伊達氏(62万石)など大大名が多い。外様大名はかつては徳川氏と同格の者たちであったため、徳川氏の彼らに対する警戒心は強く、幕府の要職からはずされ冷遇された。

直参は将軍直属の家臣で、軍事的基盤となった。

旗本は、代々徳川家に仕えてきた家臣団の中で大名とならなかった者や、北条・武田・今川はじめ、かつての戦国大名や室町時代の守護大名などの遺臣らで構成される。江戸に定住し、仕事は江戸城の警備や将軍の護衛を任務とする「番方」や、文官である町奉行や勘定奉行、大目付、目付を始めとする幕府の様々な役職などの「役方」である。

将軍との主従関係では大名に相当し、家禄は少ないが家柄・格式の高さから誇りを持っていた。

御家人は、戦時は徒士の武士、平時においては勘定所、普請方、番士もしくは町奉行所の与力・同心として下級官吏としての職務や警備を務めた人々である。

江戸

Posted by kojiro