ソ連が対日参戦 1945年

2023年5月2日

広島に原爆が投下された2日後の1945(昭和20)年8月8日、中立条約を結んでいたソ連が日本に宣戦を布告し、翌9日、150万の軍が国境を越えて満州国に侵攻した。

満州国のハルビン市に入城するソ連軍戦車部隊
出典https://www.jiji.com/jc/v2?id=20110803end_of_pacifi_war_24

ソ連の参戦は、同年2月に開かれた米英ソ首脳によるヤルタ会談で秘密裏に決定されており、参戦の見返りに日露戦争で失った南樺太や千島列島をソ連に帰属させることになっていた。

ソ連との国境地帯に配備された日本軍は、主力を南方戦線に取られ、戦力は著しく低下していた。

これに対し、ソ連軍は大量の戦車や航空戦力で日本軍を圧倒し、またたくまに日本の勢力圏だった満州国と朝鮮半島北部を制圧した。

日本側は10万人の死傷者、20万人が捕虜となり、シベリアに抑留された(ただし、この数字は不確定)。

さらにソ連軍は千島列島にも侵攻、戦闘は8月15日以降も継続し、日本固有の領土であった歯舞・色丹・国後・択促の4島を占領した。9月3日までに満州・樺太・千島列島・北方4島全域を制圧した。

昭和前半

Posted by kojiro