三・一独立運動（韓国・反日独立運動）1919年
日本の植民地支配下の朝鮮で、1919年３月に起こった反日独立運動。
この年１月18日からパリで第一次世界大戦の戦後処理について討議する講和会議が開かれていた。
この約１年前、アメリカ大統領ウィルソンが演説で民族自決を提唱すると、帝国主義諸国の覇権争いに翻弄されていた小国や少数民族のあいだで、民族運動や革命運動が世界的な高まりを示した。
朝鮮でも独立を達成しようする動きが活発になり、独立宣言を発表して、パリ講和会議に朝鮮代表を派遣し、朝鮮の独立を国際世論に訴えようとした。
同年3月1日、学生や民衆が数千名、ソウルのパゴダ公園に集まり独立宣言書を読み上げ、「朝鮮独立万歳」を叫んだ。
日本の朝鮮総督府は軍隊と警察でこれを弾圧したが、動きは全土に拡大し５月まで断続的に繰り返され数千人の死者と５万人近い逮捕者を出した。
その後日本政府と朝鮮総督府は、それまでの武断政治から一部の民族主義者を取り込む文化政治に転換した。
また同年、上海で李承晩らが大韓民国臨時政府を結成し、朝鮮の独立運動は海外を拠点に続けられることになった。
南・北朝鮮では今日でもこの日を記念日として重視している。